K様邸

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工事詳細|K様邸

  • 施工内容 : 大規模リフォーム・リノベーション
  • 施工期間 : 90日
  • 施工箇所 : 玄関 / キッチン / リビング / トイレ / 脱衣洗面室 / 浴室 / 和室 / 寝室 /

Photo by Daijirou Okada

今回のお施主様は、築50年になるRC壁工法で建てられた2階建てのお家に娘さんとお二人でお住まいでした。
壁工法なので間仕切り変更が出来ないが、快適に過ごせる方法はないかとご相談をいただきました。

現地調査に伺うと、色々と問題点が見えてきました。 建物が無断熱なので結露がひどく壁がカビだらけになっており、湿気によりシロアリに狙われる危険性がありました。(画像1,2,3,4) また、この生活環境が娘さんのアレルギーを治りにくくしているようです。 無断熱のため、家全体が冬は温まりにくく、夏は冷えにくい不経済な状態です。特に冬場のお手洗いは寒いとおっしゃっており、ヒートショックも心配です。(画像5)

ダイニングと洗面・お風呂が同じ空間にあり、間仕切りの変更ができないことで、食事をしている横で服を脱がなければなりません。また、洗濯場が外にあるので冬の出入りは寒く、夜に洗濯をすると近所迷惑になっていました。(画像6)

来客時にも問題がありました。客間のとなりが娘さんのお部屋なので、お施主様のお友達が来た時は声が響いてリラックスできませんでした。
また収納スペースが少ないため玄関には靴が入りきらず、納戸は棚が無いので荷物が散乱している状態でした。(画像7,8)
さらに、タンスが無造作に置かれてあるため窓からの光が遮られ室内を薄暗くしておりました。(画像9)

ご相談いただいた時点で、お悩みのほとんどが断熱・気密改修で解決できるとわかりました。 RC造は本来の性能を活かせれば温まりやすく、冷めにくい家になります。

構造上間仕切りは撤去できないので、弊社からは「足す」ことのご提案を差し上げました。1Fの和室が空き部屋だったので、新たに玄関を設けて客室にしました。壁と天井に屋久島地杉を使って空間のアクセントに。1階客間、仏間、フローリング間を作りお友達と団らん できるスペースをお造りしました。(画像A,B) きっちりと断熱・気密を行っているため仏間・クローゼット内での温度差もありません。(画像C)
収納スペースが多い新しいキッチンになったことで、足元に置く物もないので移動が楽になったと喜ばれてました。(画像D)

断熱改修は、室内の温度差が少なくなりヒートショック対策としても有効です。これで冬場のトイレも寒さから解放されます!背面のクロスは水色にして爽やか仕上げました。(画像E)
また、ダイニングキッチンを間仕切って洗面脱衣場を造り洗濯機・洗面所を設置して屋外への導線をなくしました。窓・壁・天井の断熱・気密改修の効果により、結露がなくカビが発生しない環境をつくりました。このことで、娘さんのアレルギー症状の改善と、エアコンの効きが良くなったために光熱費を抑えることができました。(画像F)
ウォークインクローゼットにはパイプと棚を作り、服をたくさん収納出来るようにしました。また、下足箱も大型のものを造作しスペースも十分に取れるので、玄関がスッキリとしています。(画像G,H)
高橋のこだわりで、照明のスイッチ類は暗くても位置がわかるようにドアノブと同じ高さにしてあります。(画像I)

happo.jpg

※画像は今回施工した30倍発泡のウレタン断熱材

結果として、お施主様には大変お喜び頂けました。 実際のお声として、
「客間の位置を変えることで娘とのプライバシーを確保できた」
「脱衣場と洗面所ができ、ダイニングキッチンは狭くなったが使い勝手がよくなったし、夜に洗濯も出来るようになった」
「エアコンを入れるとLDKと脱衣場が同じ温度でとても快適!」
「快適なのに、光熱費も下がってビックリした! 」
「一番うれしいのは壁が結露しなくなったこと。カビが生えなくて嬉しい!」
と、沢山のお喜びのお声いただけました。