悲しい業者にご注意ください

今回のブログは実際に見た悲しい現場のお話しをさせて頂きます。

まずは、下の画像をご覧ください。

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これらは、鉄骨造り3階建ての建物を解体した後の地面です。
こらから基礎の解体に取り掛かるところの画像になります。

地中に鉄筋コンクリートで田の字を描く様に梁を通します。これを地中梁と一般的に言います。 地面の中に梁を埋めるので、地面を掘らなければなりません。そして、地中梁完成後、土を埋め戻します。 しかし、以前この建物を建てた悪徳業者は、事もあろうか「瓦礫」で埋め戻したのです。

出るわ出るわ、瓦、レンガ、コンクリがら、砕石などなど。これらは瓦礫(業界用語ではミンチ)であり立派な産業廃棄物です。 それをこともあろうか、お施主様の基礎の埋め戻しとして使うなど言語道断です。建築中に、瓦礫の処分代をケチってこんな悪どい事をしたのでしょう。

大阪では戦後の復興が先でこのような瓦礫の状態で建物を建築していたと、先輩工務店さんに教えてもらいましたが、京都は幸いな事に戦争被害は少なかったので、このような瓦礫を埋める工務店は悪意しか感じません。

当然のことですが、こんなことをする悪徳工務店なのでとうの昔に潰れております。
しかし、迷惑を被るのはお施主様です。

そして、このような状態では住宅は建てられません。この様な瓦礫の上からでは地面が締め固まらず沈下して、お家が健全な状態で建っていられない状況になるからです。

それを改善するには、鋼管杭を打つか土を入れ替えなければなりません。
今回はこれからの工程、工事業者の施工のしやすさを配慮し、土の入れ替えを提案しました。

お施主様には大変心苦しいのですが、これらの瓦礫を処分して土を入れ替える ための工事費用をご負担頂かなくてはなりません。

簡単に見積って約200万円。本当に辛いことです。

この様な事態を解体前に把握できなかったのか?と、疑問を持たれる方もおられると思いますが建物を解体しない事には発見が出来ません。

ですので、今回の様なケースは解体しなければわからない事になってしまいますが そもそもこの様な悪徳業者に騙されない様に、これからお家を建てようとお考えの 方はくれぐれもご注意ください。
土地探し中の方は不動産屋さんに確認してみてください。

また、こんな事がありました。
別の現場でのお話です。

このお宅には大変親切なシロアリ駆除の業者が毎年点検に来てくださるそうです。
そして、前回の点検の際にキッチンの隅とリビング部の隅が白蟻被害にあっていて「ただちに、ただちに!!」修理が必要と忠告されたそうです。

そのお宅では修理は「高橋工務店に依頼する」との事で、その白蟻業者を断り、 改めて私が床下に潜って点検を行いました。

床下では、いろいろな出来事がありました。

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白蟻業者が言うには床下は湿気が多いそうで、詳細不明の怪しい砂がご丁寧にまかれてあり、 後にお施主様にお支払い金額を伺うと、驚きの数十万円とのこと。

そして、さらにその奥には銀色の未確認物体がその砂の上に鎮座しておりました。

そう、その未確認物体の正体は「サーキュレーター」。
こちらもお施主様に伺ったところ「床下が湿気ているので換気が必要!!」との事で、これまたお値段びっくりの数十万円。

そして、去年は5年に1度の防蟻工事だったようで、なんと約40平米で数十万円!!
価格がマヒしてきて高いのか安いのか分からなくなってきました。

皆さま、よく覚えておいてください。一般的に価格は十数万円です。数十万円ではありません。 怒りを通り越し、泣けてきました。

それから、お施主様に点検のご報告。

「白蟻にはピリッとも喰われてませんでした。修理は不要! 4年後、弊社に防蟻工事をご依頼くださいませ。弊社は十数万円でぼろ儲けできますので!!」

とお話させていただきました。

非常に憤りを感じますが、実際にお施主様がわからない・見えないことをいいことに、不安を煽る文句とともに必要のない修理や工事、ヘンテコな器具を売りつける業者がまだまだ沢山おります。 少しでも変だな、おかしいなと思われたら毅然した態度で断ってください。あるいは、別の業者に相談してみてください。

そして、あなたの大切なお家をしっかりと守る為、しっかりメンテナンスの優先順位を提案出来る工務店をどうか探してくださいませ、お見つけくださいませ。

「あっ!!!ここにいるやん!!」(^^)

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【企業理念】

見まもるくらしの提案と想像

釘一本の修繕から、新築・改装などの大きな工事まで、工務店だからこそ出来る
『顔の見える』お仕事を目指し、日々研鑽を積んでおります。