みなさんは、京町家という言葉をご存知ですか?
一般には1950年以前に京都市内に建てられたお家を指すそうです。ただ、『京町家』という言葉自体ができたのは比較的新しく、昭和40年代に起こった町屋ブームの際につくられた造語ということです。
よく京町家は『うなぎの寝床』というように表現されますが、特徴としては
- 間口が狭く、奥行が長いため、「うなぎの寝床」と呼ばれるレイアウト
- 構造は伝統的な軸組木造
- 礎石に石が使われ、壁は漆喰塗り
- 建物の構造材には釘を使わず、継手(つぎて)やほぞを用いて建てられている
- 間取りには通り庭、続き間、坪庭、奥庭がある
などが挙げられます。
また、こういった古民家をイメージすると、外壁はやはり杉板などを使った木製のものを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
この木質外装材、質感も高く経年と共に表情を変えてメンテナンスも比較的簡単といった良い部分が多い外壁材です。ただ、木材であることから準防火地域での採用が難しかったのですが、北海道の北方建築総合研究所が研究開発を行い、その研究成果を民間企業に技術移転し、建築基準法に基づく国土交通大臣の認定を取得しました。
この、付加断熱外壁に木質外装材を合わせた「防火構造」外壁であれば準防火地域でも、木外壁の施工を行うことができ、より京都の街並みに美しくマッチするお家づくりが可能になります。
タカハシではこの北総研防火木外壁を用いて、高断熱・高気密住宅をさらに美しく仕上げていきたいと思います。そして、100年後の京都でタカハシのお家が古民家と呼ばれるようなお家を増やしていきます。

【企業理念】
見まもるくらしの提案と想像
釘一本の修繕から、新築・改装などの大きな工事まで、工務店だからこそ出来る
『顔の見える』お仕事を目指し、日々研鑽を積んでおります。